【 HEAT20 】とは、住宅業界の関係者や研究者などによって発足した団体のこと。
Investigation committee of Hyper Enhancedinsulation and Advanced Technique for 2020 houses
の頭文字をとってHEAT20 と呼ばれています。
HEAT20は室内温熱環境のあるべき姿や住宅の省エネルギー基準とは少し異なる観点から独自の断熱基準を提案しています。この基準はかなり高く、その中でも「G1・G2・G3」と段階的に分けられている細かな基準となります。各地域において、冬の期間に室内の体感温度を10℃~15℃以上に保つことや、暖房の負荷を大幅に削減することを目指し、よく聞く「ZEH」などの優れた省エネ住宅と同様に推奨しています。
※G3は2019年6月に定められた基準でHEAT20の中では最も厳しい基準が設けられてます。
北海道基準のG2よりも高い断熱性能で、ドイツのパッシブ住宅を目指した性能となっています。
日本の【断熱性能基準】は世界最低レベル!?
日本以外では、快適な暮らしができるのにエネルギーが必要がなく結露やカビの発生しない家が法律で義務化されています。イギリスでは部屋が18℃未満になると法律違反で貸すことが出来なくなってしまったり、お隣の中国や韓国と比べても住宅性能の差がこんなにも・・・。
18℃を下回って寒くなるほど循環器疾患や感染症、怪我のリスクが高まり健康に悪影響をおよぼす事がわかっているため、WHO(世界保健機関)も冬季最低室温18℃以上を「強く勧告」しています。
ヒートショック
ヒートショックとはお風呂場や脱衣所などで起こり急激な温度変化によって心筋梗塞や脳梗塞といった症状を起こすことを言います。ヒートショックが要因のひとつで、入浴中に亡くなられる方は交通事故死亡者数よりも多いというデータも。
社会問題のひとつにもなっていて寒い季節になると話題に、、、。
冬場の入浴では、暖かい居間から寒い風呂場へ移動するのに熱を奪われまいとして血管が縮み、血圧が上がります。その後、浴槽に入ると急に身体が温まるため、血圧が下降し血圧が何回も変動することになります。
高気密・高断熱住宅なら浴室と脱衣所や廊下はもちろん、家中ほとんど温度差がないのでヒートショック現象から守ることができます!
冬寒い家、つまり断熱性能が低い家は、夏の室内も非常に暑くなります。「
熱中症が起こるのは日差しの厳しい屋外かと思いきや、実は室内で起こる
ことが多いそうです。暑いけど、冷房をつけるとなんとなく体調不良に、、
という方も多いと思います。
・エアコンの設定温度が難しい!
・冷たい風が直接体に当たるのが・・・
など冷房が苦手な方も多いのではないでしょうか?
見学会を開催していた瑞穂モデルハウス02では、開催中の真夏の時期も1台のエアコンで家全体を冷やしていました。廊下の端にエアコンを取り付けていたため、冷気が直に体に当たることも大幅に減らすことができ、高い断熱性能と気密性能のおかげで家全体を一定の室温に保ちやすいということもモデルハウスの見どころでした。
温暖化や光熱費値上がりの今、「いかに夏や冬を快適に過ごせるか」を家づくりで重視すべきポイントとなってくるかと思います。